分光測光による口腔粘膜の性状についての研究 (大阪歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容要旨および論文審査結果要旨)
書誌事項
- 公開日
- 1990
- DOI
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- 10.18905/shikaigaku.53.3_g89
- 公開者
- 大阪歯科学会
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説明
臨床診断を進める過程においては数多くの情報が必要である. また, 異常所見をとらえる最初の情報は視診によるもので, そのなかでも色調の変化は重要な指標である. とくに, 粘膜病変や粘膜下病変の病態, 病期, 経過についてはさらに詳細な観察が必要となる. 口腔領域においてこれらの病変についての色調の研究は, その診断における必要性から行われてきたが, 口腔粘膜全般について測色したものは少ない. 色を客観的に定量化する方法として, 分光光度計を用いる分光測光測色法は, 色を光のエネルギー波形 (スペクトル) として測定記録することができる. 組織の色は種々の生体色素が関与して構成されたものであり, それらの生物学的な変化は色の変化として反映される. これをスペクトルによって観察すれば, このような変化に関与する色素の増減や, その性状の分析を行うことができる. すでに組織反射スペクトル解析法は種々の病変の診断に応用されているが, 口腔領域においては歯肉を対象としたものだけである. そこで著者は, 口腔粘膜各部の分光測光を行うことにより, その色調やスペクトルの特徴を調べ, あわせてスペクトル解析の応用について検討を行い, 以下の結論を得た. 1) 各測定部のスペクトルには, 500〜600nmにかけてW字型のパターンがみられ, 血液中のヘモグロビンの関与が強いことが認められた. 2) 各測定部位のスペクトルの形状は, その特徴により4つのタイプに分けられた. 3) 各測定部位の表色値は, L^*値34〜46, a^*値-0.1〜6.9, b^*値-1.3〜7の範囲で, 彩度の低い色であった. 4) 頬粘膜から得られたHb指数と一般血液検査から求めた末梢血中のHb量, Ht値との間には高い相関がみられた. 5) 各測定部位のスペクトル, 表色値, Hb指数はいずれも男女の血液性状の違いを反映していた. 6) 各測定部位のスペクトル, 表色値, Hb指数はいずれも組織構造との関連を反映していた. 以上の結果, 口腔粘膜各部の色調およびスペクトルの特徴がとらえられ, 組織反射スペクトル解析法の応用の可能性が示唆された. さらに, 病変部の分光測光を行うことにより, 臨床診断への導入が可能になるものと考えられる.
収録刊行物
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- 歯科医学
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歯科医学 53 (3), g89-g90, 1990
大阪歯科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679186597888
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- NII論文ID
- 110001723369
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- ISSN
- 2189647X
- 00306150
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可