歯科用合金の接着に関する研究 : II.酸無水物基およびカルボキシル基を有するモノマーの効果
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- 松村 英雄
- 東京医科歯科大学医用器材研究所有機材料部門
書誌事項
- タイトル別名
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- Adhesion of Dental Alloys : II.Effect of Monomers with an Acid Anhydride or a Carboxylic Group
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抄録
各種官能性モノマーが歯科用合金の接着に及ぼす効果を検討するため, 酸無水物基やカルボキシル基を有するモノマーをMMA-TBB系レジンに加えた接着材を用いて, 歯科用合金に対する接着試験を行なった.カルボキシル基や酸無水物基のほか, 架橋剤を少量加えた場合, 接着性の向上に有効であったが耐久性はモノマーの種類により異なっていた.サンドブラスト処理した合金面は平滑面に対して接着強さの低下を大幅に抑制する効果があったが, この場合もモノマーの効果の差が明らかであった.酸無水物基をもつモノマーは長期間保存すると加水分解されることから, 水中における合金の接着性にはカルボキシル基が有効に作用していると考えられた.
収録刊行物
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- 歯科材料・器械
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歯科材料・器械 5 (1), 65-70, 1986
一般社団法人 日本歯科理工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679187369216
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- NII論文ID
- 110002987956
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- ISSN
- 21884188
- 02865858
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可