四国地域において降水量がスギとヒノキ林の窒素動態に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Nitrogen dynamics in Japanese cedar and Hinoki cypress plantations on a precipitation gradient in Shikoku District
  • シコク チイキ ニ オイテ コウスイリョウ ガ スギ ト ヒノキバヤシ ノ チッソ ドウタイ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

四国地域における降水量が1,690〜3,300mmの気候条件に存在するスギ,ヒノキの人工林12地点において表層土壌を採取し,pH,全炭素・全窒素濃度,窒素無機化速度を測定した。実験室培養(25℃,14〜31日)による窒素無機化速度は,0.2〜2.5mg N kg^<-1>d^<-1>であり林分によって大きく変動した。年降水量の多い地域では,土壌のC/N比が高く,硝酸態窒素濃度および窒素無機化速度の低い傾向が認められた。これらの結果,多雨地域では森林生態系の窒素循環速度が小さく,損失の小さい窒素循環系が形成されることが示唆された。

収録刊行物

  • 森林立地

    森林立地 44 (2), 9-13, 2002

    森林立地学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (28)*注記

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