FDA(フルオレセイン・ジアセテート)加水分解活性を用いた森林土壌の微生物活性の簡易測定

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タイトル別名
  • A simple method of measuring microbial activities in forest soil using a FDA (Fluorescein Diacetate) hydrolysis
  • FDA フルオレセイン ジアセテート カスイ ブンカイ カッセイ オ モチイタ シンリン ドジョウ ノ ビセイブツ カッセイ ノ カンイ ソクテイ

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抄録

迅速,簡易であるFDA加水分解活性法を用いた微生物活性の測定法を我が国の森林土壌に適用させるための一事例として,同一地質の微生物活性の異なる土壌を用いてFDA濃度の改変および測定条件について検討した。FDAの発色を波長490nmでの吸光度(A_<490>)で表した。その結果,A_<490>は0.25g乾土相当の生土をとり,pH7.6の0.06Mリン酸ナトリウム緩衝液を20mL加えたのち,FDA溶液を1.0mL程度加え,直ちに25℃の恒温器内で30分間振とうした後,直ちにアセトン20mLを加え,No.3のろ紙でろ過し,ろ液の490nmでの吸光度を測定することにより求められる。これにより測定されたA_<490>は微生物バイオマス炭素量や土壌呼吸速度,糸状菌数,有機物分解能などを反映していた。これらのことから,A_<490>は森林生態系内における分解者としての微生物活性を示す指標になるものと考えられる。

収録刊行物

  • 森林立地

    森林立地 44 (2), 15-22, 2002

    森林立地学会

被引用文献 (13)*注記

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参考文献 (47)*注記

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