両側の肺空洞病変にアスペルギルス感染を合併し抗真菌薬,ミカファンギンとイトラコナゾールの併用療法が有効であったWegener肉芽腫症の一例

書誌事項

タイトル別名
  • Combined Effect of Micafangin and Itraconazole on Severe Aspergillosis of the Bilateral Pleural Cavities in a Patient with Wegener's Granulomatosis
  • リョウガワ ノ ハイ クウドウ ビョウヘン ニ アスペルギルス カンセン オ ガッペイ シ コウシンキンヤク,ミカファンギン ト イトラコナゾール ノ ヘイヨウ リョウホウ ガ ユウコウ デ アッタ Wegener ニクガ シュショウ ノ イチレイ

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説明

活動性のWegener肉芽腫症の肺空洞病変にアスペルギルス感染を生じた症例を経験した. 40歳代男性. Wegener肉芽腫症, ステロイド, 免疫抑制薬による加療中に両側肺空洞病変にアスペルギルス感染を生じた. 腎機能障害のためアンホテリシンBの継続投与ができず, またミカファンギン単独投与では効果不十分であった. しかしミカファンギンとイトラコナゾールの併用療法により菌塊が縮小し, 空洞辺縁部の浸潤影が改善し病変部位を切除し得た. 重症かつ難治性深在性真菌感染症に対して作用機作の異なる抗真菌薬の併用療法の有効性に関する知見はまだ数少ないが, 本例ではミカファンギンとイトラコナゾールの併用が有効であった.

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