栃木県奥日光および足尾地域のニホンジカにおける放射性セシウムの体内蓄積, 2012年
書誌事項
- タイトル別名
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- Radioactive cesium accumulation in the body of sika deer inhabiting the Oku-Nikko and Ashio regions of Tochigi prefecture in 2012
- トチギケン オクニッコウ オヨビ アシオ チイキ ノ ニホンジカ ニ オケル ホウシャセイ セシウム ノ タイナイ チクセキ,2012ネン
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説明
2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故は,広範な地域に放射性核種を飛散させ,原発から約160 km離れた栃木県奥日光および足尾地域においても低線量ではあるが,放射性セシウムの飛散が確認された。そこで,今後,森林生態系における放射性セシウムの動態と野生動物に及ぼす影響を明らかにしていく上での基礎資料を得るため,両地域において2012年の2月と3月に個体数調整で捕獲された計80個体のニホンジカの筋肉,臓器類および消化管内容物等の計9試料と,各地域における冬季のシカの餌植物8種の放射性セシウム濃度を調べた。9試料のセシウム濃度は,両地域ともに直腸内容物が最も高く,次いで第一胃内容物,筋肉,腎臓,肝臓,心臓,肺,胎児,羊水の順となっていた。このことから,放射性セシウムは,シカの体内全体に蓄積していることが明らかとなった。また,奥日光と足尾における放射性セシウムのシカへの蓄積傾向には,明瞭な差異が認められた。これは,両地域における放射性セシウムの沈着量と冬季の餌資源の違いが反映した結果と考えられた。さらに,直腸内容物の放射性セシウム濃度は,第一胃内容物および餌植物8種よりも高濃度であった。このことから,シカは採食,消化,吸収を通じて,放射性セシウムの濃縮を招いていることが示唆された。
収録刊行物
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- 森林立地
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森林立地 55 (2), 99-104, 2013
森林立地学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679188522624
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- NII論文ID
- 110009804562
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- NII書誌ID
- AN00124077
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- ISSN
- 21896275
- 03888673
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- NDL書誌ID
- 025280806
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可