林床におけるイワガラミとツルアジサイの直立茎形成場所と光環境

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between distribution of erect shoots in two root-climbing lianas Schizophragma hydrangeoides and Hydrangea petiolaris (Saxifragaceae) and light environment on the forest floor

この論文をさがす

抄録

付着根型つる植物2種(イワガラミ,ツルアジサイ)は登攀する際に樹幹表面という同じ資源を利用する。冷温帯の常緑針葉樹人工林下に0.45m×18mの調査プロットをもうけ, 2種の直立茎の形成場所の環境条件(光環境,土壌水分環境)による差異を明らかにすることを目的とした。林床において,イワガラミの分布は幅広い光環境に分布したが,ツルアジサイの分布はより明るい光環境に分布が偏っていた。付着根型つる植物2種は同じ樹幹表面を利用するが,林床の光環境に対する分布が,異なっていた。また, 2種が同じ支持ホスト登攀することはほとんどなかった。これらの結果は, 2種の林床の光環境に対する分布の差異が,支持ホスト選好性に影響する可能性を示唆している。

収録刊行物

  • 森林立地

    森林立地 56 (1), 49-54, 2014

    森林立地学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ