書誌事項
- タイトル別名
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- Shear Bond Strengths and Fractured Surfaces on Dentin Bonded Samples
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抄録
L.G. Watanabeらが提案しているデルリン製治具を用いて, 牛歯象牙質接着試料の剪断接着強さの測定とその破断面を観察した.<br> 象牙質を10%クエン酸-3%塩化第二鉄(10-3溶液)にて10秒間処理した後, 5%5-META, 3%HNPM, あるいは5%Phenyl-Pを溶解したMMA-TBBレジンを接着し, 剪断試験法により接着強さを測定した.接着強さは5%5-META/MMA-TBBレジンは28.1MPa, 3%HNPM/MMA-TBBレジンは12.3MPa, 5%Phenyl-P/MMA-TBBレジンは24.5MPaであった.その破断形態は, 10-3溶液で脱灰されたにもかかわらず, 樹脂が十分に拡散できなかった層(残留脱灰象牙質層)での破壊がいずれの接着剤を用いた試料でも観察された.これまで残留脱灰象牙質層は長期水中浸漬によって接着の欠陥となることは明らかにされているが, 本研究で用いた剪断試験を採用すると, 1日水中浸漬した接着試料でも剪断力を加えると残留脱灰象牙質層で破壊されることが分かった.
収録刊行物
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- 歯科材料・器械
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歯科材料・器械 14 (4), 445-453, 1995
一般社団法人 日本歯科理工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679188774016
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- NII論文ID
- 110002993398
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- NII書誌ID
- AN00127279
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- ISSN
- 21884188
- 02865858
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可