書誌事項
- タイトル別名
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- Anti-fungal Drug Liranaftate Suppresses Fungal Element-promoted Production of IL-8 in Normal Human Keratinocytes
- 表皮ケラチノサイトのIL-8産生に対する真菌成分の影響と,抗真菌薬リラナフタートによる抑制効果
- ヒョウヒ ケラチノサイト ノ IL-8 サンセイ ニ タイスル シンキン セイブン ノ エイキョウ ト,コウシンキンヤク リラナフタート ニ ヨル ヨクセイ コウカ
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説明
表在性皮膚真菌症では,角質層に真菌成分が存在することで炎症が引き起こされる.この表在性皮膚真菌症モデルとして,培養正常ヒト表皮ケラチノサイトを用い,β-D-グルカンおよびTrichophyton rubrum,T. mentagrophytes 由来のトリコフィチン液を加え刺激し炎症に関わるサイトカイン ⁄ ケモカインの産生を検討した.培養液中のサイトカイン ⁄ ケモカイン濃度を測定した結果,IL-1 α ,IL-8の産生亢進が認められた.この結果より,表皮ケラチノサイトは真菌成分と接触するのみで,炎症反応を惹起しうることが分かった.次に,チオカルバミン酸系抗真菌外用薬であるリラナフタートが,ケラチノサイトからのサイトカイン ⁄ ケモカイン産生に対してどのような影響を及ぼすかを検討した.結果,リラナフタートは表皮ケラチノサイトのIL-8産生亢進を濃度依存性に抑えることが分かった.IL-8は強力な好中球遊走因子であることから,リラナフタートは殺真菌作用だけでなく,表皮ケラチノサイトのケモカイン産生を抑制することで,炎症に伴う好中球浸潤をも抑制しうることが示唆された.
収録刊行物
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- 日本医真菌学会雑誌
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日本医真菌学会雑誌 49 (4), 319-322, 2008
日本医真菌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679189145216
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- NII論文ID
- 10023968211
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- NII書誌ID
- AN10166867
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- ISSN
- 18820476
- 09164804
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- NDL書誌ID
- 023254037
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- PubMed
- 19001760
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可