都市内の移動経路と流動量密度・交差密度の空間分布

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タイトル別名
  • Spatial Distributions of Flow Density and Crossing Density and the Dependency on Routing System

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抄録

本研究では,一様な人口分布と稠密な格子状交通網および放射環状交通網を持つ都市において,典型的な経路に対する流動量密度分布および交差密度分布を求めることを目的としている.格子状交通網では,内回り経路と外回り経路の混合型を考え,外回りへの誘導することが移動距離の増加を伴わずに交差によるロスを減少させることができることを明らかにした.放射環状交通網では,放射・内部環状・外部環状・外周・Kahlsruheの5経路について比較し,放射・外周・Kahlsruhe経路は放射方向の負荷が大きくなること,内部環状・外部環状経路は環状方向の負荷が大きくなること,交差密度は,Kahlsruhe経路では中心部ほど高く,内部環状では中間部,外部環状ではさらにその外側において高くなること,交差総量は,Kahlsruhe経路では約24%となり,平均距離が最短であるが,逆に交差によるロスが内部環状などよりも大きくなることを明らかにした.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 51 (3), 909-914, 2016-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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