流域圏を基盤とする集落の持続的土地利用に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A study on the sustainable land use of villages based on watershed management
  • 流域圏を基盤とする集落の持続的土地利用に関する研究--ミクロネシア島嶼・パラオ共和国・バベルダオブ島を対象として
  • リュウイキケン オ キバン ト スル シュウラク ノ ジゾクテキ トチ リヨウ ニ カンスル ケンキュウ ミクロネシアトウショ パラオ キョウワコク バベルダオブトウ オ タイショウ ト シテ
  • ミクロネシア島嶼・パラオ共和国・バベルダオブ島を対象として
  • Babeldaob Island, Republic of Palau, Micronesia as a Case Study Site

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抄録

本研究は、パラオ共和国バベルダオブ島を対象として、「構造」、「機能」、「変化」の三つの視点から、流域内を基盤とした集落の持続的土地利用について分析と考察を行った。その結果、第一に、「変化」の視点では、1920年代と2006年の集落分布の比較から、現存集落は37、消失集落は28、新規集落は8つあり、少なくとも約一世紀に渡り存続する集落を抽出することができた。第二に、「構造」の視点では、集落の立地環境は、谷型で川とマングローブ林の双方に近接し、海域と陸域双方への近接性が高いものが最も多く、かつ、このタイプでは、小流域の空間単位が、集落の領域の形成や分布に影響を及ぼしていることがわかった。第三に、「機能」の視点からは、集落周辺での細かな環境の変化を反映したモザイク状の土地利用の水平的分布、およびアグロフォレスト内の階層的で安定した土地利用形態が見られ、それらが、土地利用の持続性を支える重要な要因であると考察できた。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 45.1 (0), 45-50, 2010

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (25)*注記

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