地区計画による市街化調整区域の土地利用マネジメント手法の検証

書誌事項

タイトル別名
  • A diagnosis of land use management in urbanization control areas by district plan system
  • 地区計画による市街化調整区域の土地利用マネジメント手法の検証--福岡県久山町を対象として
  • チク ケイカク ニ ヨル シガイカ チョウセイ クイキ ノ トチ リヨウ マネジメント シュホウ ノ ケンショウ フクオカケン ヒサヤママチ オ タイショウ ト シテ
  • 福岡県久山町を対象として
  • From case study of Hisayama Town of Fukuoka Prefecture

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抄録

本研究は、地区計画制度によって市街化調整区域の土地利用マネジメントを積極的に行っている福岡県久山町を対象として、同制度の可能性と課題を検証するものである。久山町には2008年度末時において30箇所の地区計画があり、全人口の77%をその地区整備計画区域に含めている。同町の「まちづくり条例」によって、同町の総合まちづくり計画(第二次総合計画と都市MP)を具体化する手段が地区計画であることが明快に位置づけられており、1980年代から培ってきた田園保全の理念や将来土地利用に係わる一定のコンセンサスを基底として、同町の調整区域地区計画システムは機能している。地区計画の導入により、地区整備計画区域への開発吸引効果が認められ、よりコンパクトな集落形成とバラ建ち防止に効果を挙げている。地区施設の技術基準の設定や地区施設整備の運用方法に独自の工夫があり、集落整備に効果を挙げている反面、地区施設(道路)の十分な幅員確保や地区施設のネットワークの確保等に課題があること等を指摘している。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 44.3 (0), 643-648, 2009

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (8)*注記

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