構成要素の観点から見るバンコクにおける公共交通指向型開発の実態に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Actual Conditions of Transit Oriented Development from the Viewpoints of Components in Bangkok
  • コウセイ ヨウソ ノ カンテン カラ ミル バンコク ニ オケル コウキョウ コウツウ シコウガタ カイハツ ノ ジッタイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究ではバンコクを対象都市とし、公共交通指向型開発(TOD)の観点から実態を解明することによって、バンコクにおけるTOD実現に向けた課題を明らかにすることを目的とした。第一に本研究においてTODの観点からバンコクの実態を解明するための評価軸として、代表的既往研究からTODを構成する6つの要素(公共交通への近接性、混合用途、高密な開発、マルチモーダル、パブリックスペース、歩行環境) の抽出を行った。第二にこれらの6つの観点から、バンコク都庁や公共交通運営主体といったバンコクにおける関連主体が持つ計画、また開発許可の動向把握や民間住宅デベロッパーによる将来の事業の展望の整理を行い、TODの現状の把握を行った。第三に駅ごとの周辺地域の土地利用から駅周辺への商業及び業務用途の集積を分析し、公共交通指向型の周辺地域を持つ駅の存在を明らかにした。第四に2駅を対象としたケーススタディを行い、現地踏査を通じて6つの構成要素の観点からTODの実態をより明確に把握した。以上より、TODの観点から行政による計画等の背景と調査結果とを比較することでバンコクの実態を解明し、TOD実現のための課題を指摘した。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 50 (3), 568-573, 2015-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

参考文献 (1)*注記

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