関東大震災復興土地区画整理事業における土地先買いと換地を活用した鉄道用地創出

書誌事項

タイトル別名
  • On the Kanto Great Earthquake Rehabilitation Land Readjustment Projects for Railway Site
  • カントウ ダイシンサイ フッコウ トチ クカク セイリ ジギョウ ニ オケル トチ サキガイ ト カンチ オ カツヨウシタ テツドウ ヨウチ ソウシュツ

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説明

近年、土地区画整理事業が保有する換地手法と任意の土地先買いを最大限に活用した市街地整備が多く見られるようになった。この方策がどの時点から用いられるようになっていたのか過去を遡り調査した結果、関東大震災復興土地区画整理事業で、当時の鉄道省が土地先買いし内務省及び東京市の土地区画整理事業により先買い地を鉄道用地へ換地し鉄道用地を確保していたことが判明した。そこで本研究は、関東大震災復興土地区画整理事業における鉄道省による土地先買いと土地区画整理事業による鉄道敷への鉄道用地換地実態を明らかにすると同時に、鉄道省が本方法を採用するに至った背景と土地区画整理の技術的方針を解明することを目的とする。その結果、鉄道復興計画を明らかにし、鉄道省の土地の先買い状況を土地所有者名簿から詳細に把握した上で、土地区画整理事業を活用した鉄道用地創出状況を解明した。また土地の先買いと換地方法は法に定めず、任意の運用レベルで行っていたことが判明した。本手法採用の背景として、鉄道省は都市復興をチャンスと捉え、さらに鉄道用地確保に土地区画整理事業を活用する方策が良策であると認識していたことがわかった。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 42.3 (0), 307-312, 2007

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (20)*注記

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