活動の自己選択バイアスと活動間の相互作用を考慮した時間配分モデルの構築

書誌事項

タイトル別名
  • Time Allocation Model Incorporating Self-selection Biases of Activity Choice and Inter-activity Interactions
  • カツドウ ノ ジコ センタク バイアス ト カツドウカン ノ ソウゴ サヨウ オ コウリョシタ ジカン ハイブン モデル ノ コウチク

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説明

時間は,活動を行うことで得られるあらゆるサービスを生産するための非代替性を持つ資源である.そのため,個人は活動を遂行する際,時間の制約(例えば一日24時間をどのような活動に割り当てるか)を意識的又は無意識的に考慮していると考えられる.個人が時間制約を考慮することで直面する,1)特定の活動を遂行するかどうかの意思決定,2)特定の活動に対して一定時間を割り当てることによって,他の活動へ割り当てられた時間が減少する際の意思決定,という2つの意思決定メカニズムの存在が考えられる.しかしながら,既存の時間配分モデルにおいては上記2種類の意思決定メカニズムを十分に表現できていない.本研究では,前者の影響はトビットモデルの応用により自己選択バイアスを考慮し,後者の影響は多項線形効用関数により活動間の相互作用を考慮することで表現することで,上記2種類の意思決定メカニズムを同時に取り入れた新たな時間配分モデルを構築する.また,本研究で開発したモデルの有効性を検証するため,メトロマニラのパーソントリップデータを用いて実証分析を行う.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 42.3 (0), 553-558, 2007

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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