悪性大腸狭窄に対するNiti-S D-type stentを用いたステント治療
書誌事項
- タイトル別名
-
- COLONIC STENTING WITH NITI-S D-TYPE STENT FOR MALIGNANT COLONIC OBSTRUCTION
この論文をさがす
説明
悪性大腸狭窄に対してNiti-S D-type stentを用いたステント治療を施行した症例をretrospectiveに検討し,その有用性を明らかにした.15例(palliative therapy 12例,bridge to surgery:BTS 3例)に施行し,全例で手技的成功が得られた.術前のColorectal Obstruction Scoring Systemは平均1.3で,術後には平均3.8に改善した.BTS症例では,ステント留置後速やかに腸管閉塞症状の改善を認め,一期的な外科手術が施行された.Palliative therapy症例では,平均観察期間92日(17日-380日)で,後期合併症としてステント再閉塞を2例に認めた.ステント留置後4例に化学療法が併用されたが,化学療法による影響は認めなかった.現在,本邦では2種類の大腸ステントが保険収載の上で使用可能となったが,今後長期予後を含めた前向きな比較試験が必要である.
収録刊行物
-
- 日本消化器内視鏡学会雑誌
-
日本消化器内視鏡学会雑誌 56 (2), 286-291, 2014
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679197312000
-
- NII論文ID
- 130003395961
-
- ISSN
- 18845738
- 03871207
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可