大腸にびまん性アフタ様潰瘍を認めたアレルギー性肉芽腫性血管炎の1例

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  • A CASE OF ALLERGIC GRANULOMATOUS ANGITIS-ACCOMPAINED BY COLONIC CHANGES WITH MANY APHTHOUS LESIONS

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症例は56歳女性.主訴は歩行時呼吸困難,下痢.既往歴に気管支喘息,肺炎.入院時現症で両下肢に紫斑と網状皮斑を認めた.上部消化管内視鏡検査で十二指腸球部にびらん,発赤,浮腫を認めた.下部消化管内視鏡検査で全結腸にアフタ様潰瘍が多発,S状結腸に不整形・地図状潰瘍も認められた.いずれの病変粘膜の生検組織でも粘膜下層に好酸球浸潤を認め,下肢の紫斑の生検組織では真皮内の小動脈壁にフィブリノイド壊死と内弾性板の破壊が認められた.これらよりアレルギー性肉芽腫性血管炎と診断しステロイドと免疫抑制薬による治療を開始.その後呼吸困難,下痢は改善し全結腸に認めたアフタ様潰瘍も消失,S状結腸の潰瘍も瘢痕化していた.

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参考文献 (18)*注記

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