画像強調内視鏡で観察しえた十二指腸陥凹型腺腫の1例

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  • DEPRESSED ADENOMA OF THE DUODENUM DIAGNOSED USING IMAGE-ENHANCED ENDOSCOPY

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抄録

症例は51歳男性.人間ドックの上部消化管内視鏡検査で,十二指腸下行部にIIa+IIc様の小陥凹性病変を認めた.陥凹部は周囲粘膜に比し軽度発赤調で,辺縁に白色調の隆起を伴っていた.NBI拡大観察では陥凹内部に比較的均一な微細網目状の毛細血管を認め,拡大内視鏡観察では大腸腫瘍におけるIIIL様のピットを呈し,正常十二指腸粘膜に認められるlight blue crestは消失していた.以上の内視鏡所見から上皮性腫瘍と考えられた.超音波内視鏡では粘膜下層への浸潤の所見は無く,粘膜内病変と判断し,内視鏡的粘膜切除術を施行した.切除標本の病理学的検索では,長径約7mmの中等度異型を伴う陥凹型腺腫であった.

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参考文献 (21)*注記

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