ガスクロマトグラフィー/原子発光検出法(GC/AED)による食品用器具・容器包装及び玩具中の有機スズ化合物の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Determination of Organotin Compounds in Kitchen Utensils, Food Packages and Toys by Gas Chromatography/Atomic Emission Detection Method.
  • ガス クロマトグラフィ ゲンシ ハッコウ ケンシュツホウ GC AED ニ ヨル ショクヒンヨウ キグ ヨウキ ホウソウ オヨビ ガング チュウ ノ ユウキ スズ カゴウブツ ノ ブンセキ

この論文をさがす

抄録

GC/AEDを用いた9種類の有機スズ化合物の分析法を検討したところ, 選択性が極めて高く, しかも検出限界は標準溶液で1pgと高感度であった. 食品用器具・容器包装及び玩具を分析したところ, ポリ塩化ビニル (PVC) 製容器では全検体から安定剤のジオクチルスズ (DOT) が検出され, 残存量はほぼ数千μg/gであった. 更にその不純物や分解物のモノ及びトリオクチルスズ (MOT及びTOT), ジブチルスズ (DBT) などが検出され, ジメチルスズの残存もみられた. また, PVC製手袋からDOT, MOT, TOT, シリコーン加工クッキングシートからDBT, モノ及びトリブチルスズが検出された. PVC製容器のDOT及びDBTは比較的溶出しにくいが, 手袋及びシートからは極めて容易に溶出した.

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 41 (4), 246-253, 2000

    公益社団法人 日本食品衛生学会

被引用文献 (8)*注記

もっと見る

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ