Basikaryotype analysis in Nothoscordum fragrans (2n=19)

DOI

抄録

(1) ニラモドキ (Nothoscordum fragrans) にはいろいろの核型のものがあるが, ここでは 2n=19=13L+4St+2S で示される材料を用い, 減数分裂における染色体の対合を調べた。<br>(2) 第一分裂においてはn=6LII+LS+2SII+SI の核板が一番多く, 次は LII+L+2SII+2SI のものが多かつた。時には長い染色体の切断によつて生じた 2 本の短い染色体が末端結合したものとか, 短染色体が足りないような核板があつた。長い染色体と短染色体が異形二価染色体をつくるが, 時には全部一価染色体をつくることもある。(3) 一価染色体はよく遅滞するので側面觀が見易い。その他に染色分体橋やいろいろの大きさの断片がみられ, 逆位があるように思われる。<br>(4) 第二分裂での染色体の分布は (7L+3S:6L+3S), (7L+4S:6L+2S), (7L+2S:6L+4S) と 2: 1:1 の比でみられた。遅滞染色体や染色体断片があるので小核がつくられる。<br>(5)いろいろの核型のもの, 特にLevan and Emsweller の材料との比較は第 3 図に模式的に示してある。これによつて16L→14L+4S→13L+6Sの核型の進化がわかるが, 13L+6S のものにいろいろの核型変化のおきていることを示す。

収録刊行物

  • 植物学雑誌

    植物学雑誌 64 (761-762), 209-215, 1951

    公益社団法人 日本植物学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679201752960
  • NII論文ID
    130004212127
  • DOI
    10.15281/jplantres1887.64.209
  • ISSN
    21853835
    0006808X
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ