器具・容器包装におけるカドミウムおよび鉛溶出試験の試験室間共同試験

書誌事項

タイトル別名
  • Interlaboratory Study on Migration Test of Cadmium and Lead for Food Contact Articles
  • キグ ・ ヨウキ ホウソウ ニ オケル カドミウム オヨビ ナマリ ヨウシュツシケン ノ シケンシツカン キョウドウ シケン

この論文をさがす

抄録

ガラス製,陶磁器製またはホウロウ引きの器具・容器包装,ならびに金属缶のカドミウム(Cd)および鉛(Pb)溶出試験における各測定法の性能を評価するため,試験室間共同試験を行った.当試験には17機関が参加し,濃度非明示の8濃度16検体についてフレーム方式原子吸光光度法(AAS),電気加熱方式原子吸光光度法(GF-AAS),誘導結合プラズマ発光強度測定法(ICP-OES)および誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)によりCdおよびPbの定量を行った.その結果,AAS,ICP-OESおよびICP-MS(内標法)では真度が93~105%,併行精度(RSDr)が0.7~8.4%,室間再現精度(RSDr)が2.6~19.3%であり,規格試験法として十分な性能を有していることが判明した.一方,GF-AASではいくつかの結果でRSDrが10%を超えており,適切な精度管理が必要であった.

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 55 (2), 117-134, 2014

    公益社団法人 日本食品衛生学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ