LC-MS/MSによる味付け海苔中のチアベンダゾールの分析法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Study on Analytical Method for Thiabendazole in Toasted and Seasoned Laver by LC-MS/MS
  • LC MS MS ニ ヨル アジツケ ノリ チュウ ノ チアベンダゾール ノ ブンセキホウ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

苦情検体の味付け海苔からチアベンダゾール(TBZ)が検出された事例を経験した.原因調査の結果,味付け工程で調味液を塗布する機械に使用されるスポンジロールに,抗菌目的で使用されていたTBZが海苔に移行したことが判明した.今回,LC-MS/MSを用いて味付け海苔中のTBZの定量法を検討した.味付け海苔の製造工程でこのスポンジロールが広く普及していたことから,改良した定量方法を用いて同時期と翌年の市販品についてTBZの調査を実施した.苦情事例のあった平成20年3月では6検体中5検体で0.014~1.736 μg/g,翌年の平成21年7月では6検体中1検体で微量のTBZが検出された.以上のことから味付け海苔の製造工程が見直され,現在では改善していると考えられた.

収録刊行物

  • 食品衛生学雑誌

    食品衛生学雑誌 52 (2), 117-120, 2011

    公益社団法人 日本食品衛生学会

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ