小千谷市野辺川ルートにおける珪長質火山灰鍵層とその対比

書誌事項

タイトル別名
  • Volcanic ash markers in the Nobegawa route, east of Ojiya City and their regional correlation in the Niigata sedimentary basin
  • 小千谷市野辺川ルートにおける珪長質火山灰鍵層とその対比--新潟堆積盆における広域対比の検討
  • オジヤシ ノベガワ ルート ニ オケル ケイチョウシツ カザンバイ カギソウ
  • 新潟堆積盆における広域対比の検討

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説明

小千谷市野辺川ルートには多数の鮮新世珪長質火山灰層が見出される.これらの火山灰層の新潟堆積盆における対比を広域的に検討した.対比の検討はそれらの層準,ユニット構成や層相の特徴,火山ガラスの形状や重鉱物組成などの記載岩石学的特徴,それに火山ガラスの化学組成にもとづいた.その結果,東頸城丘陵や魚沼丘陵から八石・中央・西山油帯まで50km以上にわたって連続するものも数層(NA3-NA5, NA7, NA9, NA10, NA11, NA13)見出された.火山灰鍵層による同一時間面の認定の結果,新潟堆積盆においては鮮新世以降,地層は大規模な同時異相関係にあることが時空的に明らかになった.上部浅海成〜陸成層(魚沼層群)はNA13-NA10の時期(鮮新世後期)に東頸城丘陵南部や魚沼丘陵で最初に出現したが,同時期に東頸城丘陵北部ではタービダイト相(田麦川層)の堆積が継続しており,また堆積盆の中心である中央・西山油帯にむかっては下部陸棚相や斜面泥相が堆積していた.その後,上部浅海成〜陸成層堆積域が前進的に拡大することによって,堆積盆は埋積された.

収録刊行物

  • 地球科学

    地球科学 49 (1), 45-60, 1995

    地学団体研究会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (36)*注記

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