書誌事項
- タイトル別名
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- Ediacaran drastic environmental changes and animal evolution: achievement from integrated sciences for the Earth's history(<Special issue>the deep structure and tectonic processes of inland basins, central Japan)
- エディアカラ紀の環境激変と動物進化 : 地球史統合科学の成果
- エディアカラキ ノ カンキョウ ゲキヘン ト ドウブツ シンカ : チキュウシ トウゴウ カガク ノ セイカ
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説明
分析技術の飛躍的進歩を背景に生命科学,地球化学,地質学からの成果は統合され地球史の理解は進んだ.特に先カンブリア時代末のエディアカラ紀の描像はこの25年間で格段に明瞭になった.正確なジルコン年代,相次ぐ化石の発見,陸上掘削試料を用いた高解像度同位体層序は,エディアカラ紀がマリノアン全球凍結後の気候激変と動物進化の時代であることを示す.新たな知見を統合すると,動物の多細胞化と氷期直後の海洋層状化の関連が指摘できる.暖かく比重が小さい表層海水では大量に生産された植物プランクトンは,塩分濃度が高い深層水との間で有機物溜まりを形成する.酸素濃度が低い海水で動物プランクトンは海底に固着して,群体として有機物を採集したのだろう.これが原始的な海綿動物や刺胞動物として進化した.580Maのガスキエス氷期以降は大気と海洋の酸化濃度が上昇し,動物は可動性を身につけ多様化し,補食圧が高まる.その後,カンブリアの爆発が起こった.
収録刊行物
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- 地球科学
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地球科学 69 (3), 175-183, 2015
地学団体研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679211217024
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- NII論文ID
- 110009958859
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- NII書誌ID
- AN00141269
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- ISSN
- 21897212
- 03666611
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- NDL書誌ID
- 026494814
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可