インドネシアジャワ島南央部における高地の天水農業の収量とグローバル指数との関係について

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タイトル別名
  • Relationships between Global Climate Indices and Rain-fed Crop Yields in Highland of South-Central Java, Indonesia

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抄録

 インドネシアにおいては気候と農作物収量との関係に高い関心が寄せられているが,高地農業に関しては進展が少ない状況である。本研究では,南方振動指数(SOI)および海水面温度(SST)のグローバル指数とジャワ島南央部に位置するグヌンキドゥール地区における天水農作物収量との関係を分析した。3つの地域(IOBW,Niño. West およびNiño.3)のSST に対して主成分分析(PCA)を適用し,その代表となる主成分を抽出した。各地域の作物収量データの信頼性を向上させるために,元の収量データとその5年移動平均値から残差を計算し,正規化した。いくつかの地域では,SSTの第1主成分とトウモロコシ・ダイズの残差との間に負の相関を示し,またSOIはトウモロコシ・陸稲の残差との間に正の相関を示すことが明らかとなった。

収録刊行物

  • 地学雑誌

    地学雑誌 122 (3), 438-447, 2013

    公益社団法人 東京地学協会

参考文献 (7)*注記

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