Small incision lenticle extractionとlaser in situ keratomileusis術後1年の経過報告
書誌事項
- タイトル別名
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- Surgical Outcomes of Small Incision Lenticule Extraction and Laser in Situ Keratomileusis at Postoperative One Year
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説明
【目的】新しいレーザー角膜屈折矯正手術SMILE(Small Incision Lenticle Extraction)とレーザー角膜屈折矯正手術LASIK(laser in situ keratomileusis)の1年経過時の比較、検討を行う。<br>【方法】名古屋アイクリニックにて2008年2月から2013年3月にLASIK、SMILEを施行した各30眼を対象とした。当院でのSMILE初期症例(-3.00D~-4.00D)に対しLASIKの症例は、当院の過去のデータからSMILEと同等の術前屈折度数の症例を無作為に30眼抽出した。年齢、術前自覚球面及び乱視度数はSMILE群が30.7±4.3歳、–3.59±1.00D、–0.66±0.65D、LASIK群が31.1±4.4歳、–3.76±0.58D、–0.68±0.61Dであった。裸眼視力、矯正視力、球面及び乱視度数、矯正精度、安全係数(術後矯正視力/術前矯正視力)、有効係数(術後裸眼視力/術前矯正視力)、を両群間で比較した。統計学的手法はMann-Whitney testを用い、有意水準は5%未満とした。SMILEのフェムトセカンドレーザーにはVisuMax(Carl Zeiss Meditec)を使用した。LASIKのフラップ作成にはVisuMaxを使用し、エキシマレーザーにはMEL 80(Carl Zeiss Meditec)を使用した。<br>【結果】術後1年時の平均少数裸眼視力、平均少数矯正視力はSMILE群が1.49、1.72、LASIK群が1.54、1.7とともに良好であった。平均球面度数及び平均乱視度数はSMILE群が+0.18±0.39D、–0.33±0.28D、LASIK群が+0.31±0.38D、–0.22±0.25Dであった。安全係数及び有効係数の平均はSMILE群が1.15±0.17、1.04±0.25、LASIK群は1.12±0.2、1.03±0.24であった。全ての項目において両群間に有意差は認められなかった。<br>【結論】術後1年においてはSMILEはLASIKと同様に安全で矯正精度の高い屈折矯正手術であると考えられる。長期結果については今後の慎重な経過観察が必要であると考えられる。
収録刊行物
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- 日本視能訓練士協会誌
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日本視能訓練士協会誌 44 (0), 43-50, 2015
公益社団法人 日本視能訓練士協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679222602240
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- NII論文ID
- 130005137603
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- ISSN
- 18839215
- 03875172
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可