円錐角膜眼におけるプラチドリング方式と前眼部OCT方式の角膜形状解析装置の測定値の比較

DOI Web Site 参考文献4件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Corneal Topographic Measurements by Placido ring and Anterior Segment OCT in Eyes With Keratoconus

この論文をさがす

説明

【目的】円錐角膜眼において、プラチドリング方式と前眼部SS-OCTによる角膜形状解析装置の測定値の違いを比較検討すること。<br>【対象及び方法】円錐角膜患者39例70眼(男性24人、女性15人)、平均年齢41歳±19.2歳を対象とした。Amsler-Krumeichの分類に基づき、4ステージに分類し、ステージ1・2を低ステージ群、ステージ3・4を高ステージ群とした。TMS-4 Advance®(トーメーコーポレーション)とCASIA®(トーメーコーポレーション)のAxial Power のKeratometric値を用いて、平均角膜屈折力、角膜乱視量、中心3mmのフーリエ解析による非対称成分、高次不正乱視成分について比較検討をした。値は平均値±標準偏差で示し、Wilcoxonの符号順位検定を用いて解析した。有意水準は5%未満とした。<br>【結果】TMSとCASIAの平均値の差(TMS-CASIA)は、角膜乱視量の低ステージ群で0.55±1.0D(p=0.049)、高ステージ群で2.87±0.7D(p=0.005)、高次不正乱視成分は低ステージ群で0.18±1.3D(p=0.02)、高ステージ群で0.72±0.4D(p=0.004)と両群ともにTMSが有意に高値を示した。一方、非対称成分の高ステージ群では-1.52±0.8D(p=0.03)となり、CASIAが有意に高値を示した。<br>【結論】円錐角膜眼においてプラチドリング方式と前眼部OCTによる角膜形状解析装置では測定値に差を認め、病気の進行評価など角膜屈折力の経時変化の評価には同一の機種を用いて行う必要が示唆された。

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ