岡山県における視覚障害による身体障害者手帳取得の状況調査

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  • Investigation on the Acquisition of Visual Impairment Disability Certificate in Okayama Prefecture

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【目的】疾病は衛生、労働、栄養など種々の環境要因や人種、人口構成によって変化することが知られている。今回、岡山県における過去5年間の視覚障害による身体障害者手帳(以下、手帳)の取得状況を調査したので報告する。<br>【方法】対象は2008年4月から2013年3月までの5年間に岡山県において視覚障害による手帳を新規および継続にて取得した者とした。解析は手帳の等級、原因疾患、年代での比較を行った。原因疾患の分類は緑内障、糖尿病網膜症、網膜色素変性、黄斑変性、脈絡網膜萎縮、視神経萎縮、白内障、角膜疾患、脳卒中、強度近視、その他とした。そして過去5年間の年代別新規認定率を、認定率 =(各年代の各疾患における視覚障害者数5年分の平均値/岡山県の各年代における5年間の人口の平均値)により算出した。<br>【結果】過去5年間の該当等級を調査した結果、1級が最も多く、2級、5級という順であった。原因疾患の1位は網膜色素変性で、2位は緑内障、次いで糖尿病網膜症であった。手帳取得の年代は65歳以上が最も多く65.6%であった。年代別視覚障害者の年間新規認定率を算出した結果、65歳以上の緑内障が最多で0.04%であった。<br>【結論】岡山県における過去5年間の手帳該当等級は1級が最も多く、網膜色素変性による取得が最多であった。緑内障による年代別新規認定率が最も高かった。

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