4歳児健診導入への取り組み-3歳児健診を補完するために-

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  • Introduction of a Vision Screening Program for 4-Year-Old Children-A Supplement to the Program for 3-Year-Old Children-

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<p>【目的】平成26年度より、我々は5歳児健診を実施しその有用性を報告した。健診至適時期を模索すべく対象年齢を4歳児に下げた健診を実施したので報告する。</p><p>【対象及び方法】平成27年度から平成28年度に新居浜市内の幼稚園・保育園に通園した4歳(年中)児2,038名を対象とした。方法は、新居浜市内の幼稚園・保育園、計37園に住友別子病院所属の視能訓練士が出張し、近見視力、両眼開放オートレフラクトメーターによる自然瞳孔下屈折検査、眼位、必要に応じて両眼視機能検査を実施した。</p><p>【結果】一次健診では2,038名中2,016名(98.9%)が検査可能であった。異常の疑いを指摘されたのは275名(13.6%)であった。一次健診で異常の疑いを指摘され、二次健診で眼科機関を受診した231名(84.0%)の内、弱視と診断されたのは53名であった。</p><p>その内の、当院follow中の31例の弱視児における、等価球面値で表した調節麻痺下屈折値の平均は+2.78±2.54D、視力1.0獲得するまでに要した期間は172.75±75.32日であった。</p><p>【結論】今回の4歳児健診で発見され、当院でfollow中の31例の弱視児のうち、屈折異常が主原因となる弱視児では概ね半年で弱視眼視力1.0に達した。弱視をより早期に発見し、就学時より前に治療に移行したことで、有効かつ効果的な治療成績を残したことは、本健診の有用性を示すものである。</p>

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