続発外斜視の斜視角と視機能

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  • Angle of strabismus and visual function in secondary exotropia

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目的:成人の感覚性斜視と術後続発斜視の斜視角と年齢および視機能との関係を検討すること。<BR>対象:2003年8月から2010年5月までの6年9か月間に丸尾眼科において手術を行なった斜視1105例中、16歳から69歳までの感覚性外斜視151例、術後続発外斜視109例の260例。<BR>方法:感覚性外斜視は斜視角と(1)年齢(2)視力(3)病因との関係を、術後続発外斜視は斜視角と(1)年齢(2)視力(3)同時視(4)網膜対応(5)眼球運動との関係を検討した。<BR>結果:1)感覚性外斜視では、視力0.1未満に大角度の斜視が多かった。40歳以上で大角度の斜視が増える傾向がみられた。また斜視角と病因との間に有意な関係はなかった。2)術後続発外斜視では、40歳以上で大角度の斜視が増加した。全体に両眼とも視力は良好であったが同時視は無く、網膜対応欠如のものが多かった。また過去に内直筋後転術が行なわれている眼には内転障害が見られるものがあり、その程度が高度のものは大角度斜視角の印象であった。<BR>結論:感覚性外斜視では視力が不良であるほど、術後続発外斜視では年齢が高くなるほど大角度の斜視になっていくことが予想される。

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