ボストンレンズの処方における視能訓練士の役割

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  • The Role of Orthoptist in Boston Scleral Lens Prescription

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<目的>ボストンレンズプログラムの過程で生じた問題点と対応方法、および視能訓練士の携わり方について検討する。<BR><対象・方法>ボストンレンズの処方を試みた10名14眼。男性5名、女性5名。<BR>平均年齢40歳(27歳~71歳)円錐角膜4名5眼、スティーブンスジョンソン症候群1名2眼、兎眼2名3眼、ケラトエクタジア3名4眼。<BR> 実際にボストンレンズを処方した9人の患者の装用練習に要した来院回数を調べた。また、装用指導の過程で特に問題があった2例、レンズの度数決定の過程で注意が必要であった1例について検討した。<BR><結果>装用練習のための来院回数は最低2回、最高6回であった。装用練習では、低視力者に対しては装用道具の色を変えるだけでなく道具の後ろから光を照らし、その光を固視目標として装用するなどの工夫が必要であった。レンズを処方する際の度数決定の際には他覚的屈折度数が大きくばらつく症例があり、自覚的屈折検査が不可欠であった。<BR><結論>ボストンレンズプログラムでは、眼疾患などの患者背景に合わせた柔軟な対応が必要であるため視能訓練士の役割は大きい。

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