クロタラリア茎葉や堆肥を添加した土壌の微生物バイオマスとバイオマス当たりの呼吸活性

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タイトル別名
  • Effects of crotalaria or compost application on soil microbial biomass and respiratory activity
  • クロタラリア ケイ ヨウ ヤ タイヒ オ テンカ シタ ドジョウ ノ ビセイブツ バイオマス ト バイオマス アタリ ノ コキュウ カッセイ

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抄録

クロタラリアの葉や茎,バーク堆肥,牛ふん堆肥を添加した土壌および無添加土壌の培養試験を行い,微生物バイオマス(以下:バイオマス)とバイオマス当たりの呼吸活性(以下:呼吸活性)の経時変化を調査した。有機物の種類は土壌微生物特性に強く影響した。バイオマスは有機物添加で増加するが,その程度はクロタラリア葉区で特に大きく,施用1日後に乾土当たり1700mg C kg^<-1>に達した。次いでクロタラリア茎区,牛ふん堆肥区であり,バーク堆肥区は有機物無添加区レベルであった。呼吸活性は,クロタラリア葉区および同茎区で初期に高まったが,15日後には有機物無添加区に近いレベルまで漸減した。バーク堆肥区は培養期間を通じて有機物無添加区レベルであった。これらのことより,本試験で用いた有機物は主としてバイオマスを増大させる有機物と,バイオマスと呼吸活性の両者を増大させる有機物,またそれらのいずれをもほとんど増大させない有機物とに区分できることが明らかになった。

収録刊行物

  • 土と微生物

    土と微生物 65 (1), 11-17, 2011

    日本土壌微生物学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (18)*注記

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