Nitrogen−fixing actinobacteria

Bibliographic Information

Other Title
  • 窒素固定を行う放線菌
  • チッソ コテイ オ オコナウ ホウセンキン

Search this article

Description

窒素固定は窒素ガスをアンモニアに還元する反応であり,生態系への窒素養分の供給に重要な役割を担う。窒素固定を行う生物は細菌に限られる。主にプロテオバクテリアに属する窒素固定細菌の研究から多くの知見が得られ,窒素固定酵素の性質やその発現制御には共通点があることが知られている。Frankiaは最初に発見された窒素固定能を持つ放線菌であり,他の窒素固定細菌にはない特徴-ベシクルと呼ばれる窒素固定専用細胞を分化する,非マメ科のアクチノリザル植物と共生するなど-を持つ。私たちはこれらの形質に関わる遺伝子を順遺伝学的に同定することを目的として,Frankiaで突然変異株をスクリーニングするためのfragmentation and filtration法を開発した。これは菌糸の末端の細胞が分裂するという性質を利用して,同一の変異遺伝子型を持つ細胞のみからなる菌糸断片を濃縮するものである。コロニーのゲノム解析の結果から,そのような菌糸断片が効率よく得られることが確認された。実際に,この方法で形成した約2400のコロニーをスクリーニングしたところ,窒素固定や色素合成に異常を示す変異株を単離できた。

Journal

  • Soil Microorganisms

    Soil Microorganisms 70 (1), 17-22, 2016

    Japanese Society of Soil Microbiology

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top