関東山地北東部のジュラ系・白亜系から発見された生痕化石

書誌事項

タイトル別名
  • Trace fossils found from the Jurassic and Cretaceous sediments in the northeastern area of the Kanto Mountains, central Japan
  • カントウ サンチ ホクトウブ ノ ジュラケイ ハクアケイ カラ ハッケン サレタ セイコン カセキ

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説明

関東山地北東部の秩父累帯北帯(ジュラ系)と跡倉ナッペ(白亜系)から多くの生痕化石が発見された.これらの産地の地層と生痕化石の記載をした.これらの生痕化石は,砂岩泥岩互層または泥岩のなかのシルトサイズの部分に含まれ,生痕種のサイズは場所と層準で異なっているが,Phycosiphon incertumとScalarituba isp.と同定された.産地の岩相と化石の産状から,これらの生痕化石はタービダイト中の移動摂食痕(pascichnia)であると考えられる.それらは日和見潜穴動物(opportunistic burrowers)によって形成された2つの生痕種のみで構成される単純なpalaeoichnocoenosisであることから,頻繁な堆積作用を反映していると推定される.

収録刊行物

  • 地球科学

    地球科学 53 (4), 307-313, 1999

    地学団体研究会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (21)*注記

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