デジタルイオンメーターを用いた珪酸塩岩中のフッ素の定量方法とその応用例

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  • Determination of fluorine in silicate rocks using a fluoride ion electrode and the applications
  • デジタル イオン メーター オ モチイタ ケイサン ガンセキチュウ ノ フッソ ノ テイリョウ ホウホウ ト ソノ オウヨウレイ
  • デジタルイオンメーター オ モチイタ ケイサンエンガン チュウ ノ フッソ ノ テイリョウ ホウホウ ト ソノ オウヨウレイ

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抄録

オリオン290A型デジタルイオンメータを用いた珪酸塩岩石のフッ素定量を,蒸留操作なしに行った.岩石試料の溶融は,試料と酸化亜鉛および炭酸ナトリウムを混合して,電気炉を900℃の一定温度に保ち,30分間試料の溶融を行った.白金るつぼに直接蒸留水を加えてホットプレート上で2時間加熱することによって,内容物は,白金るつぼから容易に剥離でき,岩石試料中のフッ素を完全に回収することができた.イオン強度調整剤として,0.2Mクエン酸ナトリウムー0.2M硝酸カリウム溶液を使用した.この方法を用いて,いくつかの岩石標準試料のフッ素定量を試みた.それらの分析値は,推奨値および既報値と良い一致を示し,好結果を得た.また,インドのアラバリベルト,イースタンガーツベルト,ケララコンダライトベルトおよび東南極のセルロンダーネ山地メフェール花崗岩コンプレックスのフッ素定量を行った.ケララコンダライトベルト中のインシピエントチャーノッカイトのF含有量およびGa/A1比は,同一露頭中の片麻岩の値よりも高い.

収録刊行物

  • 地球科学

    地球科学 56 (1), 27-34, 2002

    地学団体研究会

参考文献 (27)*注記

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