Molecular mechanisms of abnormal vascular contraction and the screening for their molecular-targeted therapeutic drugs
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- Kawamichi Hozumi
- 山口大学 大学院医学系研究科器官制御医科学講座 生体機能分子制御学
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- Kishi Hiroko
- 山口大学 大学院医学系研究科器官制御医科学講座 生体機能分子制御学
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- Kajiya Katsuko
- 山口大学 大学院医学系研究科器官制御医科学講座 生体機能分子制御学
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- Takada Yuichi
- 山口大学 大学院医学系研究科器官制御医科学講座 生体機能分子制御学 科学技術振興機構 JSTイノベーションプラザ広島 小林プロジェクト
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- Kobayashi Sei
- 山口大学 大学院医学系研究科器官制御医科学講座 生体機能分子制御学 科学技術振興機構 JSTイノベーションプラザ広島 小林プロジェクト
Bibliographic Information
- Other Title
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- 血管異常収縮の分子機構と分子標的治療薬の探索
- ケッカン イジョウ シュウシュク ノ ブンシ キコウ ト ブンシ ヒョウテキ チリョウヤク ノ タンサク
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Abstract
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患やくも膜下出血後の脳血管攣縮などの疾患は,合計すると我が国の死因の第2位を占める.これらの血管病の原因は2つあり,一つは,長い年月を掛けて発症する動脈硬化であり,もう一つは,急性発症の血管攣縮,すなわち,血管平滑筋の異常収縮である.この血管異常収縮は,血圧維持を担っている細胞質Ca2+濃度依存性の正常収縮とは異なり,Rhoキナーゼを介する血管収縮のCa2+感受性増強(Ca2+-sensitization)によることが知られているが,その上流の分子メカニズムについては不明な点が多い.本稿では,この血管異常収縮の原因分子の1つとして見出されたスフィンゴシルホスホリルコリン(SPC)が引き起こすSPC/Srcファミリーチロシンキナーゼ/Rhoキナーゼ経路について解説する.SPCとRhoキナーゼを仲介する分子として同定されたSrcファミリーチロシンキナーゼに属する分子群の中でも,Fynが血管異常収縮に関与しているという直接的証拠を蓄積してきたので,本稿では,これらの直接的証拠を得た方法と結果について解説する.さらに,Fynを標的にしてその機能を阻害する事によって,Ca2+依存性の血管収縮には影響を与えず,SPCが引き起こす血管異常収縮のみを選択的に抑制する分子標的治療薬として同定されたエイコサペンタエン酸(EPA)の効果について記述する.<br>
Journal
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- Folia Pharmacologica Japonica
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Folia Pharmacologica Japonica 133 (3), 124-129, 2009
The Japanese Pharmacological Society
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679247216512
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- NII Article ID
- 10025740121
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- NII Book ID
- AN00198335
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD1MXjtFSisL0%3D
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- ISSN
- 13478397
- 00155691
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- NDL BIB ID
- 10188854
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- PubMed
- 19282613
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
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- Abstract License Flag
- Disallowed