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- 蔦本 尚慶
- 滋賀医科大学 呼吸循環器内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Mineralocorticoid receptor antagonist spironolactone improves left ventricular remodeling in patients with congestive heart failure and acute myocardial infarction.
- アルドステロン ト シンシツ リモデリング
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抄録
RALES試験やEPESUS試験の結果,慢性心不全や急性心筋梗塞患者においてACE阻害薬などの標準治療薬に抗アルドステロン薬を併用することが生命予後の改善につながることが証明された.しかし,その機序は十分明きらかにされていない.そこで,抗アルドステロン薬の左室リモデリング抑制効果を慢性心不全患者,急性心筋梗塞患者で検討した.すでにスピロノラクトン(Spi)以外の標準治療を受けている心不全患者を対象に,無作為にSpi投与群,非投与群に割り付け4カ月観察した.4カ月後に,Spi投与群においてのみ左室駆出率の改善,左室拡張末期容積の減少,BNP濃度の低下,III型プロコラーゲン濃度の低下を認めた.従って,抗アルドステロン薬以外の心不全治療薬投与下での左室拡大はSpi投与で改善する可能性がありRALES試験の予後改善効果に左室リモデリング改善作用が示唆される.次に,134名の急性心筋梗塞患者を対象にACE阻害薬などの標準治療群とSpi併用群で急性期と,1カ月後の左室機能を比較検討した.その結果,エントリー時に2群間に差異はなかったが,Spi併用群で1カ月後の左室駆出率は保持され,左室拡張末期容積は小さく左室リモデリングが抑制された.急性期に測定した大動脈(Ao)−冠状静脈(CS)間アルドスレロン(ALD)濃度較差は,2群で差異はなく流血中のALDの約20%が心臓に取り込まれた.1カ月後において,Spi併用群では,(Ao-CS)ALD濃度は非併用群に比して有意に低くSpiが心筋梗塞後の心臓におけるミネラロコルチコイド受容体を阻害していると考えられた.またSpi併用群では心筋線維化の生化学的指標とされるIII型プロコラーゲン濃度も有意に低下していた.従って,急性心筋梗塞後の左室リモデリングは従来のACE阻害薬などの標準治療にSpiを併用することで改善する可能性がありEPESUS試験の予後改善効果に左室リモデリング抑制作用が示唆された.<br>
収録刊行物
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- 日本薬理学雑誌
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日本薬理学雑誌 124 (2), 90-100, 2004
公益社団法人 日本薬理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679250143616
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- NII論文ID
- 10013514651
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- NII書誌ID
- AN00198335
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- ISSN
- 13478397
- 00155691
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- NDL書誌ID
- 7047562
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- PubMed
- 15277727
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可