メソゲン骨格を有するエポキシ樹脂組成物の相構造と接着物性

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タイトル別名
  • Phase and Adhesive Property of Epoxy Resin Composition Introducing Mesogenic Structure
  • メソゲン コッカク オ ユウスル エポキシ ジュシ ソセイブツ ノ ソウ コウゾウ ト セッチャク ブッセイ

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抄録

メソゲン骨格をエポキシ樹脂硬化物中に導入したとき,平面構造を有する分子同士がスタッキング構造をとりやすく,外界からの刺激に対し系内部で応力を緩和させることができることが知られている。我々はこれが分子中のπ電子に起因したフレキシブルな相互作用によるものであると考え,分子内に多くのπ電子を含むビフェノール化合物を利用したエポキシ硬化材料を検討した。その結果,液晶性を有するドメインが分布するポリドメイン構造をとり,非常に優れた接着性と機械特性を併せ持つエポキシ樹脂組成物を得るに至った。また今回,混練工程を変えることにより相構造の違う硬化物を得ることができ,機械特性および接着性がそれに大きく依存することが分かった。偏光顕微鏡観察およびXRD測定によりこれがドメイン内の構造変化ではなく,その大きさが変化したことを確認し,機械特性の違いはドメイン間での相互作用の違いに帰属できるものと考察した。

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