Translational research of cancer vaccine

  • Shiku Hiroshi
    三重大学 大学院 医学系研究科 がんワクチン治療学/遺伝子・免疫細胞治療学
  • Harada Naozumi
    三重大学 大学院 医学系研究科 がんワクチン治療学/遺伝子・免疫細胞治療学

Bibliographic Information

Other Title
  • がんワクチンのトランスレーショナルリサーチ
  • 創薬シリーズ(5)トランスレーショナルリサーチ(12)がんワクチンのトランスレーショナルリサーチ
  • ソウヤク シリーズ 5 トランスレーショナルリサーチ 12 ガン ワクチン ノ トランスレーショナルリサーチ

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Abstract

がんと免疫に関する研究の進展を背景に,現在がん治療のためのがんワクチンの開発が世界的に進められている.我々は,がんに対する獲得免疫におけるキラーT細胞,ヘルパーT細胞および抗原提示細胞の重要性に注目して設計した新しい多価性がんワクチン「CHPがんタンパク質ワクチン」の開発を進めている.本ワクチンはキラーT細胞とヘルパーT細胞の同時活性化を達成するために全長の抗原タンパク質を用い,抗原タンパク質の抗原提示細胞への効率的な送達とクロスプレゼンテーションを促す新規抗原デリバリーシステムCHPを取り入れている点を特徴としている.本ワクチンは臨床・非臨床・GMP製造の各ステップにおけるアカデミアと企業の協奏的な努力の末に現在,実用化を目指して国内外で治験が進められている.

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