書誌事項
- タイトル別名
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- Gaussian Expansion of Spin-spin Relaxation for Mastication of Natural Rubber
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説明
天然ゴム(NR)の素練りによる構造変化をパルス法NMRによるプロトンのスピンースピン緩和によって解析した。従来のスピン-スピン緩和の解析では,成分ごとにスピン-スピン緩和時間T2とその分率F,ワイブル係数W(1≦W≦2)が得られるが,解析の客観性とWの解釈に問題を抱えている。そこで,スピン-スピン緩和の減衰曲線M(t)を,ガウス型の減衰(W=2)の重ね合わせとみなし,計算プログラムによって緩和スペクトルを求めることを検討した。得られた緩和スペクトルから再構成したM(t)と,実測のM(t)の一致は良好であり,作成した計算プログラムの妥当性が示された。素練りにともなう緩和スペクトルの変化から,素練りによって末端鎖と緩やかな絡み合いが増加し,分子運動が活発になることが明らかとなった。本研究で検討した新規手法によって,スピン-スピン緩和の解析におけるあいまいさが解消され,従来手法との併用によって,さらに多くの情報を得ることができると考えられる。
収録刊行物
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- Journal of The Adhesion Society of Japan
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Journal of The Adhesion Society of Japan 46 (9), 326-331, 2010
一般社団法人 日本接着学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679251125120
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- NII論文ID
- 130004568073
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC3cXhsVCru7zM
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- ISSN
- 21874816
- 09164812
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可