ニューセラミックス素材利用による製茶機の試作開発

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タイトル別名
  • Development of a Experimental Tea Producing Machine Using New-Ceramics
  • ニューセラミックス素材利用による製茶機の試作開発 第1報 いり茶機へのニューセラミックスの素材かまの利用
  • ニュー セラミックス ソザイ リヨウ ニヨル セイチャキ ノ シサク カイハツ
  • 1. Utilization of New-Ceramics for a Tea Leaf Parcher
  • 第1報 いり葉機へのニューセラミックス素材かまの利用

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抄録

かまいり茶の製造で,茶品質を最も大きく左右するいり葉機の加熱かまを改良するため,セラミックスについてかま素材としての適用性を検討した。<BR>1.かま素材として使用したセラミックスについて,遠外線特性を調べた。いり葉機の標準的な処理温度である330℃における素材別の分光放射率と放射強度は,グレイアルミナが最も高く,次いでアルミナ・チタニア,コージライト,鋼材の順であった。<BR>2.セラミックスのみで作成した素地かまは衝撃に弱く,また,製作費も高額で実用性はなかった。セラミックスを鋼材表面に溶射したかまが強度もあり,安価で実用性は高かった。<BR>3.いり葉機(2円筒1固定かま)の第1回転かまに,グレイアルミナを溶射した実用型機を試作開発した。<BR>4.溶射皮膜の表面が粗いことで,かまへの茶葉付着が防止された。<BR>5,セラミックスかまでいり葉した茶は,色沢が鮮緑色となり,内質もまろやかな芳香味があり,優れることが認められた。<BR>今回の試験にあたり,試作機の製作や調査に協力いただいた(有)モリ製茶機,(株)ラサ工業,(株)岩尾磁器,(株)陶通の関係各位,並びに佐賀県茶業試験場の谷口俊郎技術員に対し深謝する。

収録刊行物

  • 茶業研究報告

    茶業研究報告 1997 (84), 17-26, 1997-02-10

    Japanese Society of Tea Science and Technology

参考文献 (8)*注記

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