書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Hydrophilic Polymers on Degradation Behavior of Cellulose Acetate by Phosphoric Acid
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説明
リン酸(PA)を含有したセルロースアセテート(CA; DS=2.5)フィルム/繊維の生分解挙動をラボ土壌埋設試験により調べた。その結果,無添加のCAに比べ,PA含有CAでは生分解速度が向上した。このPA含有CAは,蔵置(相対湿度60%)において,CAのアセチル基の脱離を示唆する酢酸の生成およびDSの低下が認められた。一方,ポリビニルピロリドン(PVP)およびPAを含有したCAの場合,その生分解速度はPA含有CAとよく一致したもの,蔵置下におけるPA含有CAで認められたCAの脱アセチルに起因する酢酸の放出は抑制された。IR分析から,PA含有CAでは,PAとCAのアセチル基との相互作用が認められた。一方,PVA-PA含有CAでは,PAはCAのアセチル基よりPVPのカルボニル基と優先的に相互作用していた。水が過剰に存在する環境下ではPAが酸触媒として機能し,CAのDSは低下した。
収録刊行物
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- Journal of The Adhesion Society of Japan
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Journal of The Adhesion Society of Japan 40 (9), 368-379, 2004
一般社団法人 日本接着学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679251348224
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- NII論文ID
- 130004708094
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2cXosVWjsbY%3D
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- ISSN
- 21874816
- 09164812
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可