ポリアミド6の分子運動性と機械的特性

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タイトル別名
  • Relation between Molecular Mobility and Mechanical Properties of PA6
  • ポリアミド 6 ノ ブンシ ウンドウセイ ト キカイテキ トクセイ

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説明

<p> ポリアミド6(PA6)について,プロトンのスピン-スピン緩和時間(T2)をパルス法NMRによって測定し,水分吸着および温度による構造変化を解析した。乾燥したPA6は60℃以下では結晶およびガラス状態の非晶で構成され,単一のT2成分のみを示すが,温度の上昇,あるいは水分の吸着によって非晶の分子運動が活発になると複数のT2成分に分離された。PA6の貯蔵弾性率(G')は分子運動がきわめて低い成分(結晶とガラス状態の非晶)の量と分子運動性に依存した。一方,PA6の衝撃強度はゴム状態の非晶の量と分子運動性の増大に伴って高くなった。力学特性の変化は,水分吸着によるか温度によるかに関わらず,分子運動によって整理できることが明らかになった。</p>

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