CKDバイオマーカー:尿中L-FABP―分子機構から臨床的意義まで―

  • 岡﨑 正晃
    シミックホールディングス株式会社 独立行政法人日本医療研究開発機構 医療分野研究成果展開事業
  • 及川 剛
    シミックホールディングス株式会社 独立行政法人日本医療研究開発機構 医療分野研究成果展開事業
  • 菅谷 健
    シミックホールディングス株式会社 独立行政法人日本医療研究開発機構 医療分野研究成果展開事業 聖マリアンナ医科大学 腎臓高血圧内科

書誌事項

タイトル別名
  • The biomarker for CKD: urinary L-FABP ― from molecular function to clinical significance
  • CKD バイオマーカー : ニョウチュウ L-FABP : ブンシ キコウ カラ リンショウテキ イギ マデ

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抄録

慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の予後推定,モニタリング,早期治療を実現する新しいバイオマーカーとして尿細管間質障害の程度を反映する尿中L-FABPに期待が寄せられている.L-FABPは腎機能障害の破綻の結果を反映するものではなく,虚血・酸化ストレスにより尿中に漏出されるため,これまでの腎機能マーカーとは異なる機序により腎機能障害を検出する新しいバイオマーカーといえる.本稿では尿細管虚血ストレスマーカーL-FABPに焦点をあて,分子機構について概説するとともに腎疾患マーカーとしての有用性とその臨床的意義について紹介したい.

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参考文献 (21)*注記

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