エポキシ樹脂の物性におけるポリウレタンハードセグメントの影響

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Hard Segment in Various Polyurethanes on Physical Properties of Epoxy Resin

説明

ポリウレタンの物性におけるハードセグメントの影響に着目し,1,4-ブタンジオール(1,4-BD)と4,4'-ジフェニルメタンジイソシアナートから成るハードセグメント含有ポリウレタン鎖を導入したエポキシ樹脂末端オリゴマー(Epoxy resin Terminated Polyurethane: ETPU-Bタイプ)を合成した。その際,ソフトセグメントとして,分子量2000のポリオキシプロピレングリコール(PPG)及びポリカーボネートグリコール(PCG)を用いた。それら2種類のETPU-BタイプをそれぞれビスフェノールA型エポキシ樹脂/アジピン酸ジヒドラジド(ADH)硬化系に添加し,諸物性に対するハードセグメントの影響を,ハードセグメントを有しないETPU-Nタイプ系と比較しながら検討した。その結果,ETPU-Bタイプ系は,ETPU-Nタイプ系より硬化物の弾性率が高いこと及びより広い添加量領域で高い破壊靭性値を示すことを認めた。また,電子顕微鏡(SEM)観察の結果から,ETPU-Bタイプ系は.,Nタイプ系より微細な0.5~1.0/zmのウレタン粒子が均一に分散したミクロ相分離櫛造を形成しやすいことを明らかにした。

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被引用文献 (5)*注記

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