「青味」および「白味」程度によるイグサ畳表色調の官能評価と色調測定値の比較および本法の識別精度の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Method of Sensory Test for ‘Blueness’ and ‘Whiteness’ of Tatami Facing Color Tone
  • アオミ オヨビ シロミ テイド ニ ヨル イグサ タタミオモテ シキチョウ ノ カンノウ ヒョウカ ト シキチョウ ソクテイチ ノ ヒカク オヨビ ホンポウ ノ シキベツ セイド ノ ケントウ

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抄録

生産現場におけるイグサ畳表の色調表現である「青味」および「白味」の程度を数値で表す官能評価法を考案するとともにその妥当性を検証した. 「青味」および「白味」程度の官能評価値と分光光度計による測定値のL*およびa*との間には高い負の相関関係が認められた. 評価の反復, 試料およびパネルを要因とする分散分析の結果, 試料間差およびパネル構成員間差は1%水準, 反復間差も5%水準で有意に認められた. また, 反復とパネル, 試料とパネルとの間の交互作用が各々1%水準で有意に認められた. 各パネル構成員の識別能力をパネル構成員ごとに試料を反復として分散分析して得られた試料間差のF値から判断すると, 約70%のパネル(9名中6名)が5%以下の有意水準であった. さらに, 個々のパネル構成員の評価値と全パネル平均値との間の相関係数を評価の指向性の指標とした場合, 各パネル構成員の指向性は全体と概ね一致していた. これらのことから, 「青味」および「白味」の程度を用いた官能評価法による畳表色調の識別精度はパネル全体として妥当性が認められた.

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参考文献 (12)*注記

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