書誌事項
- タイトル別名
-
- Functions of Biopores in Arable Land.
この論文をさがす
説明
バイオポアは植物の根の枯死・分解後に土壌中に残される管状の穴や土壌動物の活動によって形成される穴などをいう.バイオポアは透水や通気など土壌中の物質移動に影響を与えるだけでなく, 作物の根が機械的な抵抗を受けることなく伸長することのできる通路となっている.土壌圧縮, 灌漑, 耕起法, 作付体系などの問題に関連してバイオポアの量や連続性が研究されている.ミミズや前作物の根によって形成されたバイオポアが後作物の根系の発達や地上部の生育の促進をもたらす場合のあることが知られているが, バイオポア内部での根の生態については未解明の問題が多い.耕地ではバイオポアの形成を通じて土壌の物理的な肥沃度を維持・向上させることが期待されるが, 一方では溶脱の促進など環境への影響について解明をすすめる必要がある.
収録刊行物
-
- 日本作物学会紀事
-
日本作物学会紀事 67 (4), 443-451, 1998
日本作物学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679260696064
-
- NII論文ID
- 130003887528
-
- ISSN
- 13490990
- 00111848
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可