Microevolution in invasive species : relative importance of genetic drift and natural selection(<Feature 1>Molecular approaches to the study of biological invasions)

  • Yonekura Ryuji
    Gifu Prefectural Research Institute for Freshwater Fish and Aquatic Environments
  • Kawamura Kouichi
    Faculty of Bioresources, Mie University
  • N Usio
    Research Center for Environmental Risk, National Institute for Environmental Studies

Bibliographic Information

Other Title
  • 外来生物の小進化 : 遺伝的浮動と自然選択の相対的役割(<特集1>生物学的侵入の分子生態学)
  • 外来生物の小進化--遺伝的浮動と自然選択の相対的役割
  • ガイライ セイブツ ノ ショウシンカ イデンテキ フドウ ト シゼン センタク ノ ソウタイテキ ヤクワリ

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外来種の小進化に関する研究は分子遺伝レベルでの解析と表現型レベルでの解析を中心に発展してきた。しかし、分子遺伝マーカーでみられる遺伝変異はおもに遺伝的浮動による影響のみを反映しているのに対し、表現型レベルでの変異には遺伝的浮動に加え自然選択による影響も大きく関与していると考えられる。したがって、分子遺伝レベル、もしくは、表現型レベルのみの解析では、定着成功や侵略性に影響する外来種の性質が遺伝的浮動により影響されているのか、もしくは、自然選択により影響されるのかを区別することは難しい。しかし、外来種の表現型の小進化に対して遺伝的浮動と自然選択のどちらが相対的に重要であるのかを把握しなければ、導入された局所環境への外来種の定着成功や侵略性が小進化によりどう変化(増加、それとも減少)するのかを議論することは困難であろう。この総説では、この問題を解決する方法としてF_<ST>-Q_<ST>法を概観するとともに、外来種の管理対策へのその適用についても考えた。

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