ビフォナゾール(マイコスポール液)による角質増殖型足白せんに対する臨床効果の検討 10%尿素軟膏(ウレパール)併用群との比較検討を加えて

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on clinical effect of bifonazole (mycospor solution) on hyperkeratotic tinea pedis. Including comparative studies with the group using the preparation combined with 10%urea ointment (urepearl).
  • —10%尿素軟膏(ウレパール)併用群との比較検討を加えて—

説明

角質増殖型足白癬は足蹠の角質増生を主とする難治性の疾患であり, 本症の治療法としては, 従来, グリセオフルビンの内服が主流であり, 一般的には抗真菌剤の外用のみでは治癒させることは非常に困難であるとされてきた。今回, われわれは角質増殖型足白癬に対し, ビフォナゾール(マイコスポール液)単純塗布群〔I群〕とビフォナゾールと10%尿素軟膏(ウレパール)との併用群〔II群〕に2分し, それぞれの有用性について比較検討を加えたところ, 下記の結果を得た。1)改善率(改善以上)はI群で46.7%, II群で86.7%であつた。2)菌の陰性化率は4週後ではI群で6.7%, II群で26.7%, 12週後ではそれぞれ40%, 73.3%であつた。3)有用率(有用以上)はI群で46.7%, II群で86.7%であつた。以上より, ビフォナゾールと10%尿素軟膏の併用による角質増殖型足白癬に対する治療は, 有効性ならびに安全性に優れており, グリセオフルビンの内服不可能な症例あるいはグリセオフルビンの内服単独では改善傾向を認めない場合には, 積極的に試みられるべき治療法であると考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 51 (6), 1207-1210, 1989

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (2)*注記

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キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679270131328
  • NII論文ID
    130004473469
  • DOI
    10.2336/nishinihonhifu.51.1207
  • ISSN
    18804047
    03869784
    http://id.crossref.org/issn/03869784
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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