殺虫剤の残効性について

説明

数種殺虫剤の残効性をラワン板、ガラス面上においてコクヌストモドキ成虫を用いて調べた所、パーメスリン、シュアサイド®が最も長い残効性を示し、ついでジメトエート、フェンチオン、フェニトロチオン、サイアノックス®、クロールデンとなったが、ダイアジノン、サリチオンの効力減少はきわめて急速であった。又ラワン板上での効力はガラス面上に比較して、いずれの薬剤においても効力が低く特にジメトエートにおいてその傾向が大であった。さらに供試薬剤の蒸気圧と残効効力とに密接な関係が認められ、蒸気圧の低いものはラワン板上での残効性が期待できると考えられた。一方パーメスリン、フェニトロチオン、クロールデンのヒラタキクイムシ幼虫に対する効果はパーメスリン>フェニトロチオン≫クロールデンの順位となった。以上の結果からパーメスリンがヒラタキクイムシ防虫剤として最も適していると考えられた。

収録刊行物

  • 木材保存

    木材保存 1976 (3), 30-35, 1976

    公益社団法人 日本木材保存協会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679272027648
  • NII論文ID
    130001573467
  • DOI
    10.5990/jwpa.1976.30
  • ISSN
    18840116
    02879255
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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